みかさんの絵 12

大地のかけら

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「 大地のかけら 」  

    100 × 80 cm ぐらい ( フレーム全体の大きさ )


 ページワンで額装されてあったものを見て、素敵だなと思い手に入れました。

   「 大地のかけら 」というタイトルもステキですね。


人間が地球上のカビとも言えない小さな存在であるように、ここに描かれている山も、大地のかけらであることに間違いありません。

 ヒマラヤやアルプスも、地球の規模で考えれば、表面のちょっとしたしわのようなものですね。

 見たときにエアーズロックを思い出しましたが、みかさんはいつも言うように、なにも考えていないと思います。
 
 山の色合いが、いい感じですね。

全体に稲光のようなジグザグ光線( 山のまわりはエンボスで )でおおわれています。


 

帰 還

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 「 帰  還 」 

     15 × 20  cm ぐらい


  変形の小さな作品で、最近いくつか作られています。

  帰還というタイトルですが、この言葉は単に帰ってきただけではなく、苦難を乗り越えて生還した、という語感がありますね。

 勇者の帰還、たとえばオデュッセウスの帰還、あるいは宇宙飛行士の地球への帰還、といったような場合に使われることが多い、少し大仰な言葉です。

 この絵は、普通の勤め人が、夕方、車で家に帰ってきた光景のように見えます。
もっとも、家の前で奥さんと二人で手を振りあっていますし、犬もお出迎えですから、やさしくて良い家庭なのでしょう。

 単身赴任から帰ってきたのかもしれません。

 みかさんはスペイン暮らしが長く、普段日本語を使っていませんので、帰国して日本語の会話をすると、変わった言葉遣いになることが時々あります。

 おもしろいことに簡単な会話の言葉が出てこず、難しい漢語でしゃべることがよくあります。

 帰還も本当は帰宅なのかもしれません( 冗談ですよ )。


 

農 場

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 「 農 場 」   

     上の「 帰還 」と同じぐらいの小さな絵です。

  変形の作品のひとつです。


  農家の家の前で女性が( 女の子?) とりにえさをあげています。鶏ではなく、あひるでしょうか。
  かたわらに孔雀がいますね。すごいです。

  「 帰還 」も「 農場 」も三角形ですが、上方に家を置いた形をとっていて、屋根が三角形の頂点となり、安定した構図となっているようです。

 

逃 避 行


「 逃 避 行 」  

    30 × 29  cm  ぐらい ( フレームの大きさ )

 
   30年2月にみかさんが帰国した時に持ってきてくれたものです。
 
 いつものように、おもしろいタイトルですね。おもしろいというのは、しゃれたセンスの名づけ方、という意味です。

 エスケープ (escape)  と書いてあるのですが、逃避行です。
 
 気球には、みかさんとワニが二人で乗っています。みかさんの好きなワニです。ワニと逃避行です。
 「 星 」に出てくるワニに似ています。( みかさんの絵 7  )

 ワニは双眼鏡で地上をのぞいています。横にいる、お日様は、なんだか息を吹きかけて気球を飛ばしているようです。

 地上には農場があり、小さな池にはあひるが2羽泳いでいます。

 
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セ ミ

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「 セ ミ 」   

    12 × 9  cm   ぐらい( 絵の大きさです )

  
 小さな作品です。 これも30年2月に持参してくれたものです。

 茶色と青色のバージョンがあります。

 個人的には茶色は好きな色ですが、この絵は青が良いと思います。

みかさんは、このような小品もよく作ります。今回もいくつかもってきてくれました。人物を題材にしたものもよくあります。


 木の前にたたずむ一人の男。夏の帽子のように見えます。セミですから夏ですしね。

 それともカウボーイハットのようなものかもしれません。

 (  最近たまたま、びっくりすることに気が付きました。この人物の左肩に、おさげ髪があるのです。
 ということはこの人物は女性なのでしょうか。最初に見た時から男性だと思いこんでいましたが。

 でも、その目で見ると、前髪は女性のようです。上着も女ものに見えてきました。
 そうすると、もちろんこれは夏の帽子ですね。 )

 目を閉じています。瞑想しているようです。

 「 空 」「 世界 」 ( みかさんの絵 3  ) の女性とは違って、祈っているようには見えません。雑念のない表情です。

 信仰とは関係なく、無の境地でしょう。

 後ろの木の幹の質感がいいですね。
 
 みかさんの人物の顔は面長なものが多いです。作品の雰囲気を考えれば当然かもしれません。

  「 眠る女 」「 夏 」 ( みかさんの絵  7  ) と同じで長い鼻筋。デフォルメのバランスもいいですね。


 蝉を見ていて、フランス映画 「 マルセルの夏 」 を思い出しました。

 「 マルセルの夏 」は、フランスの著名な劇作家 マルセル パニョルが、少年時代を描いた3部作の小説を基にした映画で、「 マルセルのお城 」とともにいい映画です。

     小説ももちろんすぐれたものです。

 

      木にとまっている蝉は鳴いているのでしょうか。

 

にわか雨

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「 にわか雨 」  

    46 × 56 cm ( 絵の大きさ )

   2019年に持参された作品です。


こういう、様々な形態を用いて、中に世界を描く作品が最近は比較的多いように思います。

 もっとも、初期の恐竜、動物の作品も、ある意味同じと言ってもいいですね。
 これらは明らかな具体性を持った形態という違いがありますが。

 「 海の振動 」で、みかさんは、ウミガメの形態を利用して、その中に別な世界を描いていると述べたように。
   ( みかさんの絵  1 )

 山の形をした絵の中にはシカ、アンテロープ?の群れが歩いています。左側は子どものようです。

 

月 食

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「 月  食 」  

     68 × 87 cm ( フレームの大きさ )

    これも2019年の作品です。


 中央に丸い月、月食といっても中には植物が描かれています。ただ地球の影になっているだけではないようです。

 下には月の影が並んで、時間の経過があります。

 月のまわりには亀のエンボスが見られます。鼈ではありません。

 そう言えば、みかさんは亀を割合よく描きますね。ワニの次ですが。