みかさんの絵 6

蝶 の 旅

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  「 蝶の旅 」 

        80 × 70 cm ぐらいの作品です ( フレーム全体の大きさ )


   「 ドリームキャッチャー 」 のシリーズの一つです。 

    ちょうちょが主役です。
 
 おもちゃのような飛行機ですね。風に流されることはあっても、自分では飛べないようです。中の蝶が動力になって飛んでいるのかもしれません。

 フレームも、素朴な木製のおもちゃのような質感で、ピンクの可愛いものです。
 ( 写真よりも、もっとピンク色です )

 
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  飛行機のまわりにも、ちょうちょが一緒に飛んでいます。

 「 ドリームキャッチャー 」 の、円形の台紙に押されているエンボスの模様はすべて同じです。

   中央に様々な絵を配置して、作品を仕上げています。

 絵の下にぶらさがっている飾りは、それぞれ違っています。

    この絵の飾りは、ちょうちょです。

 


 

青 い 夢

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「 青 い 夢 」

        80 × 120 cm  ぐらいの作品です ( フレーム全体の大きさ )


 「 青い夢 」  は素敵ですね。

     
    みかさんは、ワニ が好きです。

 正確に言うと、ワニ が好きなのか、ワニ の絵を描くのが好きなのか、私は知りません。

   「 青い夢 」 、 「 密会 」、 「 ワニの子守唄 」 を持っていますが、それ以外にも沢山、ワニ の作品があります。

 ワニ のまわりには、旺盛な勢いの植物がエンボスしてあります。上から垂れてくる雨だれのような表現は、みかさんの作品に良く見られるものです。

 体の中には花と葉の紋様が描かれています。大輪の花は、他の作品にも出てきますが、大ぶりで南洋風の派手な雰囲気です。

     ワニの目の瞳は花びらの形をしています。

 絵、全体として力強さが感じられます。でも、この青い色が暑苦しさを消して、むしろシックな雰囲気にしています。

   フレームは少し、鰐皮を意識したものです。

 
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   しっぽがおもしろいですね。ワニは普通、こんな風にしっぽを上げませんね。犬のしっぽみたいです。

 でも、こうしないと画面にしっぽが入らないので間が抜けてしまいます。
 
    いい、しっぽです。

 ワニ の歩みは確かです。自分探しなんていう、自意識過剰な、甘ったれた人間達とは違います。

 ワニ が ワニ であり、ワニ でしかないことを全く疑っていない、確信に満ちた歩みです。


 

密 会

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「 密 会 」

    30 × 70 cm  ぐらいの小さな作品です  ( フレーム全体の大きさ )


    これは、おもしろい作品の一つです。
 
  「 密 会 」、 というタイトルが笑わせますね。とても、そんな感じのカップルには見えません。 


   いかにも ワニ らしい図太い無神経さが、ただよっています。

  月が映る池をはさんで、対峙しているようにも見えますが、 ワニ なりのロマンスがあるのかもしれません。

 林の中で宙に浮かんでいるような感じにも見えます。

 この組み合わせは、オスとメス、オスとオス、メスとメス、このどれになるのでしょう。

  オスとメスなら、どちらがオスでしょうか。

   私は鰐の雌雄は弁じません。いつも同じことを言っていますね。

 フレームも、なかなか洒落たものです。今、突然思いついて、ヴェルサイユ風とフレームを名づけました。
 
   ただ、密会と言うとロマンスとは限らず、悪だくみのようなものもあります。


「 有形屋、お主も悪じゃのう 」、 「 いえいえ、黒粉平のお代官様、貴方様にはかないませぬ  」  
 
なんていうことを、ワニ語でしゃべっているのでしょうか。


  でも、やはり、月夜の逢引きのように見えますね。


 

バコの秘密

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「 バコの秘密 」   

     100 × 60 cm ぐらいの作品です ( フレーム全体の大きさ )


  中央にワインボトルがあり、周囲には葡萄と、ぶどうの葉がエンボスしてあります。

 バコはバッカスのことで、お酒の神様ですからワインは当然ですね。西洋の絵の中でも、ワイングラスをかかげているバッカスが良く見られます。

  瓶の中にはエンゼルがいます。二人の天使ですが、天使は人間ではありませんね。

 羽根があるから、二人ではなく、二羽と言った方がいいかもしれません。なんていうと神様から怒られそうです。冗談です。

  手作りの落ち着いたフレームで絵がまとまっています。

 
  上の天使はラッパを吹いており、下の天使はぶどうを持っています。食べるのか、それともワインを作るのでしょうか。良くみると口にぶどうを含んでいるようです。

  エンゼルの作ったワインなら、おいしく酔えそうです。天国にいるような酔い心地でしょう。

 ワインボトルの、ラベルの部分が窓になっていて、そこから気持の良さそうな風が吹き抜け、カーテンがひるがえっています。

    窓の中には別の世界があるのが見えます。

 最近、しゃれた人は、ラベルのことをフランス語でエチケットと言うようです。