みかさんの絵 10

水面を通して

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 「 水面を通して 」

       100 × 80 cm  ぐらいの作品 ( フレームの大きさです )
 

   「 ロス エクスジョより 」  の次に手に入れた作品です。

 三匹の魚とその色合いが気に入っています。魚の顔がニコニコしていて、幸せそうな雰囲気を感じられることも、気に入っている理由の一つです。

  みかさんが、うちにお見えになった時、うっかり、この魚は、かますですか、と聞いてしまいました。そのころ、イギリスの小説で川かますが出てくるものを読んでいたので、つい言葉に出てしまいました。

そんな事を、みかさんが考えていないことは良くわかっていたのですが。失敗でした。
 
  もっとも、これは魚というよりもクジラの類かもしれません。
最初から魚と思いこんでいましたが、まあどうでもいいでしょう。

 エンボスで水面の波紋が描かれています。


 

詩 人

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 「 詩 人 」  

      45 × 45 cm ぐらいの小品です ( フレームの大きさ )
 

    羊の頭の形ですね。

 フレームは面白い質感で、少し錆びて剥げたような銀色のものです。マットに青色を入れ、少しコントラストをつけて、うまく入っていると思います。

 
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 寒々とした曇り空を鳥が飛び( 鷲のようです )、山の中をおおかみの親子が歩いています。

  なんだか北米、アラスカあたりの光景のように見えます。ヨーロッパではありませんね。


 「 世界の終り  と ハードボイルド・ワンダーランド 」で、世界の終り、のパートの中に描かれている、一角獣の頭骨を読む、夢読みの作業の話を思い浮かべました。



 

空 の 橋

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 「 空の橋 」  

         90 × 125 cm  ぐらいの大きめの作品 ( フレーム全体の大きさです ) 


  空の橋は、虹ですね。

  フレームは少し古びた感じで、金色ですが派手な色ではありません。可愛い模様が入っています。
 
 診察室では、子供の目の高さに掛けてあるのですが、小さな患者さんは来ると、一目見て、虹だ、と言います。

 エンボスで左上には太陽、虹の下方には雨粒があり、横には、飛んでいる鳥と、枝にとまって歌っている鳥達がいます。

 雨が上がって喜んでいるのでしょう。

  こういう 歌っている鳥を見ると、 マザーグースの 「6ペンスの歌」 が頭に浮かんできます。 

 シング ア ソング オブ シックスペンス ア ポケット フル オブ ライ・・・・・♪♪♪

 パイを開けると、中の24羽のクロウタドリ ( blackbirds ) が歌いだすという詞が続きます。

   
  虹は、英語では rainbow  ですが、 ドイツ語の Regenbogen も同じ意味で、どちらも雨と弓 ( アーチ )という言葉からできています。

 雨が上がった後、空にかかるアーチが、虹ということですね。

  フランス語では アルカンシェル ( arc-en-ciel  ) ですから、空にかかるアーチで、特に雨という言葉は含まれていません。スペイン語もラテン系の言葉でよく似ていますから、同じような表現なのでしょうか。

  辞書を調べてみたら、スペイン語では、虹は arco  iris ( アルコ イーリス ) でした。

 iris ( イリス ) には 虹の女神、植物の アイリス の意味があります。

 眼科の医学用語では、iris ( イリス ) は、虹彩( こうさい )のことです。 ひとみのまわりの、日本人では茶色の部分です。

  タイトルの、「 空の橋 」は、みかさんの表現ですね。きれいな言葉です。

  アメリカのミュージカル映画などでは、虹を階段のように登っていくシーンが見られることがよくあります。太鼓橋みたいですね。

 ドイツにいた時、スペイン人の友達に聞いた話では、イタリア語はほとんど問題なくわかるし、フランス語も覚えるのはやさしいと言っていましたね。
 
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 虹と言っても三色ですが、一番外側の青い帯の中では、オオカミの一家が吠えています。

 樹木、山と雨を降らす雲、海の波が見えます。

  虹は普通、外側は赤で内側が青ですが、みかさんが、絵を描いた感じで良いようにしたのでしょう。
 
 ただ、副虹では反対に外が青になるようです。

 真ん中の黄色い帯の中には、二人の男の姿がありますが、幽霊のように細長く伸びていて、下でくっついているような不思議な姿です。

  オシツオサレツ ではありませんが、おもしろい絵です。 ムンク を思わせる感じもあります。

 特に理由はないのですが、男たちがいるのは、試験管の中のような雰囲気を私は感じてしまいます。

 虹の真ん中の帯にあるせいかもしれませんが、何か閉じた世界を感じるのです。


 

流 れ 星

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 「 流れ星 」  

     50 × 120 cm  ぐらい


 中央に大地、地球が、左上にはお日様。地球のまわりには、犬かオオカミかわかりませんが何頭もエンボスされています ( 多分犬でしょう ) 。 

    まっ白いフレームは普段あまり使いませんが、このフレームは絵によく合っています。

 
  犬たちは、大地の上を駆けまわっていて、そこから空の方へ駆け昇っています。空に昇って流れ星になるのでしょうか。

 タイトルは直接的な関連がないこともありますので、これはあやしい見方です。


 

忘却の間を航海する

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 「 忘却の間を航海する 」  

       85 × 145 cm  ぐらい ( フレームの大きさ ) 

   横長の大きめの作品です。


   二艘の大きな舟が描かれています。

 みかさんの別な作品に、二枚組の、「 航海する 」 、「 忘却へ 」 というタイトルのものがあり、その中にも小舟を漕いでいる人がエンボスされています。
   ( みかさんの絵  11  )

  モチーフとしてみかさんの作品の中に、 舟は良く出てきます。

 舟は水の流れとともにその場所を変え、常に移り変わっていく人生の象徴なのでしょうか。


 
 「 ゆく河のながれは絶えずして、
                   しかも、もとの水にあらず 」
 





 
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  この作品では、二艘の舟の中には、どちらも別な世界があるのが見え、大きな川が流れています。

 左側の舟の中に描かれている川には、大きな魚が泳いでいます。

 右側の舟の中に見られる川では、小舟に乗った男が投網を投げています。

   バオバブを思わせる、変わった樹木が見られます。
 鳥もまわりを飛んでいます。
 
 駱駝がいますから、中東の砂漠のようです。