色々な目の病気について、簡単な説明をしてみます。
なるべくわかりやすくするため、細かい所は省略することがありますので、一部には嘘が混じることがありますが、ご了解ください。
⭐︎ 結膜炎(けつまくえん)
結膜炎はよくある病気です。白目が赤くなって、めやに、涙が出たり、かゆくなったりします。ごろごろする感じもあります。
結膜は眼球の表面に薄い膜のようにかぶさっているもので、角膜(黒目)の端まで覆っています。膜の中には血管が沢山走っています。
結膜炎は、この目の表面の膜の病気です。色々な原因がありますが、ここでは良くある、ばい菌によるもの、ウイルスによる流行性のもの、かゆみが強い、アレルギー性のものを説明します。
・細菌性結膜炎
いわゆるバイ菌が原因で起こる結膜炎です。白目が赤くなり、黄色い目やにが出ます。抗菌剤の目薬を使います。すごく移りやすいものではありませんが、プールには入らない方がいいでしょう。
高齢者では治りにくい慢性的なものもありますが、子供では1週間ぐらいで治るのが普通です。
・ウイルスによる流行性の結膜炎
これは注意が必要な結膜炎です。
流行性角結膜炎(りゅうこうせいかくけつまくえん:俗に、はやりめと言います)と言います。
アデノウイルスによる結膜炎で、ウイルスに対する薬はありません。白目全体の充血、涙、目やになどの症状が強く出ます。プール熱と言って、熱が出たり、喉が痛くなる症状が一緒に起こることもあります。
耳の下の方の前にリンパ節のしこりができると、この結膜炎の疑いがあります。
注意が必要なのは、目を触った指から周りに移りやすいことです。目をさわるのは、ティッシュペーパーで、手をよく洗ってください。子供がこの結膜炎になると、家族中にうつることはよくあります。
学校を休む必要、仕事を休む必要がありますので、眼科医にご相談ください。プールは入れません。
細菌性結膜炎の目薬を予防的に使うのが普通です。割合早めに治ることもあれば、2、3週間続く、運の悪い方もいます。時々問題になるのは、黒目(角膜)に濁りが出る病気を起こすことがあり、この場合は見にくくなることがありますので、特別な治療が必要になります。
・アレルギー性結膜炎
かゆくなるのが特徴です。アレルギーを起こす原因は色々あります。眼科では普通は特別調べませんが、小児科、皮膚科などでは検査を行うこともできます。
よくある原因としては花粉で起こる、花粉症があります。鼻炎と一緒になることもあります。一番多いのは、早いと12月頃から始まる、スギ花粉症で、その後、ヒノキによる花粉症に続くこともあります。他にも、沢山の原因となる花粉があり、人によっては年中花粉症、という方もいます。
原因がなんであれ、治療は変わりません。抗アレルギー剤の点眼薬を使います。何種類かありますが、効果には大差ありません。これで治らない場合はステロイド点眼薬を使います。アレルギー性結膜炎の目薬は、耳鼻科、小児科、内科でもらうこともよくありますが、
ステロイド点眼薬には副作用がありますので、眼科医以外からもらってはいけません。
・ 春季カタル
アレルギー性の病気で、程度が重く、特別な病気です。
子供(男の子)に多く、結膜(白目)だけでなく角膜(黒目)にも病気が出ます。
長期間継続する治療が必要で、重症化することもありますので、眼科専門医の治療が必要です。
最近は、効果のある新しい薬が出ていますので、以前ほどは困らなくなっています。
この診断を受けたら、定期的な受診が必要です。
⭐︎ 翼状片 (よくじょうへん)
白目(結膜)が黒目(角膜)の上に伸びる病気です。普通は鼻側に出ます。紫外線の影響と考えられています。
悪い病気ではありませんが、瞳(瞳孔)に近づいたら手術で取る必要があります。気がついたら一度眼科でご相談ください。
⭐︎ 麦粒腫 (ばくりゅうしゅ) 「ものもらい」
瞼が腫れて痛くなる病気です。遠州地方では俗に、ものもらいと言います。バイ菌が瞼に入って、膿がたまる病気です。抗菌剤の点眼薬を使えば治ります。溜まった膿を切開して出す治療をすることもあります。
⭐︎ 霰粒腫 (さんりゅうしゅ)
瞼にしこりができる病気です。バイ菌とは関係がありません。瞼には脂(あぶら)が出る腺が沢山ありますが、それが詰まってしこりになる病気です。手術で切ることもありますが、最近は様子を見ることが多いです。治るまでに数ヶ月の時間がかかります。一時的に点眼薬を使うことがあります。
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