眼の病気 3. 翼状片

翼 状 片(よくじょうへん)と 瞼 裂 斑 (けんれつはん)

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☆  翼状片(よくじょうへん)は珍しい病気ではありません。

  ただ、あなたの目には翼状片がありますと言われた患者さんのほとんどは、どんな字を書くのかわからないようです。

  これは眼科医でなければ知らないのが当たり前です。医学の言葉はわけのわからない病名を使うことがよくあります。
 
  この病気は悪いものではありませんので心配はいりません。

  黒目の内側( 鼻の方 )から白目( 結膜炎のところで説明した結膜という膜です )が伸びて黒目の表面にかかる病気です。
  鏡でよくみるとわかります。
 
  普通は白目は黒目のふちで止まっていますが、どういうわけかそこから瞳に向かって伸びていくわけです。

一般的には紫外線の影響と推測されています。

  小さなうちはほとんど気になりません。少し赤くなりやすかったり、眼がごろごろする、という症状が出ることもあります。
  大きくなると、見た目が気になるという方もいます。

  乱視が強くなり、視力に影響することもあります

  治療は手術でとるしかありません

手術をしなくてはいけないのは、翼状片の先が瞳に近づいた時です。

  手術で先端をはがしても、少し濁りが残ることがあり、あまり遅くなってから手術をすると、視力の回復が十分でないことがあるからです。

  小さなものでも、患者さんの症状が強かったり、見かけが気になる場合には手術をします。
  手術は通院ででき、それほど手術時間はかかりません。

 ただ一つ、問題なのは再発が多いことです

  一度手術で取った翼状片がまた同じように伸びてきて、黒目にかかってくるわけです。

  手術方法を工夫することで再発は減っていますが、まったくないわけではありませんので。でも、もう1回手術をすることはできますので、それほど心配はありません。

☆  翼状片に少し似ているものに、瞼裂斑( けんれつはん )があります。

  加齢に伴い目立つものですが、翼状片と同じような場所に見られます。

 黒目( 角膜 )を時計の文字盤に見立てていうと、3時と9時の場所の黒目のすぐ横です。

 少し、黄色みがかったり、茶色っぽくなったりして、わずかに盛り上がって見えることが多いです。
 黒目の横になにかあります、とおっしゃって見える患者さんがいます。

 これは翼状片と違って、黒目にかかることはめったにありません。
 時々充血することがありますが、基本的には治療を必要とする病気とは言えませんので、そのまま放置してよいものです。

  これも紫外線の影響が疑われています。
 たまに、大きく盛り上がっていて眼の違和感があったり、気になるかたは手術でとることもあります。



 

結膜下出血 (けつまくかしゅっけつ)

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 急に白目が赤くなりました、と言っておみえになる患者さんはよくいらっしゃいます。

  朝、鏡を見て気がつきました、とか、ひとから目が赤いと言われました、と言って受診されるわけです。

  これは白目の中の血管が切れて出血したものです。

  けがでなく、自然に出る出血は中年以降の方が多く、子供や若い方ではあまり見られません。 

 結膜炎でも白目が赤くなりますが、これは充血(じゅうけつ)といいます。血管がひろがるので線状で網目のような赤みが見られます。

  結膜炎の患者さんは、赤いだけでなく、めやにが出ますとか、目がかゆいです、というように他の症状を伴っています。

 結膜下出血では普通は症状はありません。時々、ちくっと痛かったという方がいるぐらいです。

 出血で赤くなる場合には、筆で絵具を塗ったように、べたっとした赤さが特徴です。
量はいろいろで、ひどい場合は白目が全部赤くなることもあります。

  お年寄りで、不整脈がありワーファリンのような血の固まりをおさえる薬をのんでいると、出血がひろがることもあります。

  なんで自然に出血するのか、よくわかりません。
  年とともに白目がたるんで、目の動きで血管が引っ張られて出血する、という考えもありますが本当かどうかはわかりません。

 白目の出血は見かけが派手で、びっくりされる方が多いのですが、特に問題なものではありません。

  時間とともに吸収されますので、治療は必要ありません。

  普通は1週間で消えますと説明しています。

 ごくまれに血液の病気で出血することがありますが、この時は目以外でも出血が見られると思います。
  心配な場合は内科で血液検査をしてみてください。